最近よく聞く「ビニール肌」、美意識が高い人ほどなりやすいってホント!?

スキンケア

ツヤツヤ肌を手に入れるため、多くの女性がスキンケアにチカラを入れている昨今。何種類もの基礎化粧品を上手に使い分け、じっくり丁寧にスキンケアをしている人の肌は本当に綺麗で憧れます。
しかし、間違ったスキンケアにより生まれる「ビニール肌」という言葉も、最近耳にする機会が増えました。今回はそんな「ビニール肌」の症状や原因についてご紹介していきたいと思います。

1.ビニール肌ってどんな肌?

一見、ツヤツヤ・ピカピカの肌に見えるのがビニール肌。
美しい肌に見えますが、実はとても不健康な状態の肌なのです。そもそも、ビニール肌とはどんな肌のことを言うのでしょうか。ビニール肌の特徴的な症状と原因を見てみましょう。

1-1.ビニール肌の症状とは

パッと見キレイな肌に見えるビニール肌ですが、実は角質層が剥がれて肌のキメがなくなってしまっており、肌が薄くなっている状態のトラブルです。
「肌のキメが見えず、ビニールのようにテカテカになっている」
「洗顔直後から肌がつっぱる」
「タオルなどで水分を拭き取った後でもツヤツヤ・テカテカしている」
「ピリピリ痛みを感じ、なかなか引かない。赤みやかゆみなどもある」
「ベースメイクが非常に崩れやすい」
という症状がある方はビニール肌の可能性大。
ビニール肌で失われてしまった「角質層」は、表皮の一番外側の部分。
うるおいを保つ役割を持っており、肌が乾燥しないようにバリアの役割をしている部分です。それがなくなってしまっているということは…、非常にデリケートな肌になってしまっており、外部からの刺激や影響をダイレクトに受けるということ。
はじめはつっぱり感やひりひり感だけですが、放っておけば肌全体がケロイドのようになってしまうことも。とても危険な状態の肌なのです。

1-2.ビニール肌の原因をチェック

ビニール肌の原因は様々。
しかしその多くが、肌のターンオーバーが早すぎる点にあります。自然なターンオーバーではなく、スキンケアによって人為的にターンオーバーを早めてしまい、未熟な角質層がむき出しになってしまっているのです。
つまり、皮肉なことに、「キレイな肌を手に入れたい」とスキンケアを頑張っている人ほどビニール肌になりやすいということ。例えば、次のような行為に心当たりはありませんか。

■過度すぎるスキンケア

美意識が高いと、ちょっとした肌荒れや毛穴の汚れが気になってしまうもの。
そんな時、あなたはどんなスキンケアをしますか。例えば、頻繁にピーリングや毛穴パックなどを行なっていないでしょうか。毛穴の汚れを取るために行なうケアが、実は健康な角質をも剥がしてしまいます。
しかも、一定期間空けてのケアではなく、毎日のようにケアを続けることでビニール肌が完成してしまうのです。

■間違ったクレンジング・洗顔

クレンジングや洗顔の時に、「チカラを入れてこする」「熱いお湯ですすぐ」「勢いのあるシャワーで直接すすぐ」「タオルでゴシゴシ肌をこすって拭く」なんてことはしていませんか。
これら全ては肌に悪い行為。さらにクレンジングや洗顔の際にマッサージをしていませんか。クレンジング剤・洗顔料を長時間肌につけていると乾燥の原因になります。
こういった間違ったクレンジング・洗顔によって皮脂を洗い流しすぎてしまったり、角質を傷つけたり、ビニール肌の原因を作ってしまうのです。

2.ビニール肌の治し方

念入りすぎるスキンケアが原因の1つとなっている「ビニール肌」。
改善するためには過度なお手入れをせず、肌に刺激を極力与えないことが一番。しかし、全く何もしないのは、女性にとっては不可能ですよね。メイクもしなければなりませんし、一切スキンケアをしなければお肌が汚くなってしまいます。
ではどんなケアをすれば、ビニール肌を改善できるのでしょうか。自分でできるセルフケア、プロのチカラを借りるクリニック治療の2つに分けて考えてみたいと思います。

2-1.セルフケア

【1】優しくクレンジング・洗顔をする

ゴシゴシ洗うのはもってのほか。クレンジングなら、指の腹を滑らせてゆっくり撫でるようにクレンジングしましょう。
洗顔料はたっぷり泡立てて、手と顔の肌が触れ合わないくらい優しく洗顔をします。
ナチュラルメイクにしたり、ミネラル系化粧品を使用したり、なるべくクレンジングや洗顔料が必要ないメイクに変更することから始めてみても良いかもしれません。朝の洗顔は、洗顔料を使わずぬるま湯のみで行なうのもおすすめです。

【2】保湿成分がたっぷり入ったスキンケア商品を使う

スキンケア商品は、「セラミド」「ヒアルロン酸」などの保湿成分が入ったものを選びましょう。肌にうるおいを与え、水分と油分のバランスを良く補うことがポイント。
むき出しの肌を外部刺激から守るため、保湿はとても重要になってきます。

【3】お手入れはコットンではなく手で行なう

健康な肌であれば、コットンを使用しても問題ありませんが、非常に敏感になっているビニール肌の場合、手を使ったスキンケアを行なうことをおすすめします。
じっくりハンドプレスしていくことで、摩擦が起こらず優しくお手入れをすることができます。

【4】保湿クリームをたっぷり使う

スキンケアの最後には、保湿クリームで肌に蓋をしましょう。
油分が多いクリームをつけることで、本来角質層の役割である潤いを保つ役割をカバーします。

2-2.クリニック治療

セルフケアをしても変化がない、自分で治す自信がないという方は、皮膚科などのプロの手を借りましょう。
肌の状態にもよりますが、保険が適応されることも。
皮膚科では、外用薬・内服薬が処方されるケースが多いようです。
外用薬は、保湿剤の塗り薬が処方されます。優しい成分でできているため、安心して使うことができます。内服薬は漢方やビタミン剤が処方されます。
指示通り服用することで改善が見込めます。美容クリニックではなく、一般皮膚科で治療してもらえますから、気軽に相談してみましょう。

3.ビニール肌向けおすすめスキンケア化粧品

ビニール肌には、とにかく保湿が大切です。保湿成分がたっぷり入ったスキンケア商品を選んでみてください。
一方、リンゴ酸・クエン酸・乳酸・グリコール酸などのAHA、サリチル酸・トリクロール酸などのBHAなどが配合されている商品はピーリング効果があるため、避けるようにしましょう。それではおすすめのスキンケア商品をご紹介します。

■ラスビギン|オールインワン エマルジョンNo.11

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80ml・8000円<税抜> 公式サイト
8つの役割を持つ薬用オールインワン。シンプルなケアで肌に優しいケアができます。セラミドを増やすライスパワーエキスNo.11を高配合しているので、肌の水分を保つチカラは抜群。しっかり保湿することができます。芸能人でも愛用している人が多いとの噂も…。

■ラ・ミューテ「アドバンス保護美容液」

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(30g・7300円<税抜>)公式サイト
肌につけた瞬間、吸い込まれるようにぐんぐん浸透していく美容エッセンスです。プラセンタやヘキサペプチド-3が傷ついた肌を癒やしながら、潤いを保ってハリ・弾力を作り出す肌へ導いてくれます。ダマスクローズの香りも心地よいです。

■ロベクチン「バリアリペア プレミアムクリーム」

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(100ml・12000円<税抜>)公式サイト
全身どこにでも使える、低刺激・高保湿のクリーム。
セラミド、アスタキサンチンなどの肌に良い天然美容保湿成分を16種類も含んでいるにもかかわらず、低刺激のため乳児にも使えるほど優しいそうです。
名前の通り、バリア機能が損なわれているお肌の油水分バランスをサポートしてくれるだけでなく、独自技術の「バリアリペアコンプレックス」が擬似的にスキンバリアを再現してくれ、角層を整えてくれます。

4.まとめ

間違ったスキンケアが原因となり引き起こされる「ビニール肌」。「もしかして…」と思い当たる節があり、ドキリとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では珍しくなくなってきているビニール肌は、確実に治る肌疾患です。保湿をはじめとする正しいスキンケアを行なって、本来のすべすべツヤツヤ肌を取り戻しましょう!

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