「フェイスケアは徹底して行っているのに、唇のケアはスルー」という人は、意外と多いかもしれません。しかし、実は唇は顔の皮膚よりももっとデリケートな部位なのです。何のケアもしないで放置しておくと、やがて深い縦ジワが刻まれることに。
そこで今回は、縦ジワの原因と、解消するためのおすすめケア方法をご紹介します。もうすでに縦ジワができてしまっているという人も、改善は今からでも遅くはありません。ぜひ参考にしてみてください。
1.唇に縦ジワができる5つの原因
老化
肌のハリを保ってくれているコラーゲンの量は、加齢とともに減少していきます。そのため、皮膚が弾力を失ってたるみ、シワの原因となります。唇も肌同様にコラーゲンの減少によって膨らみが失われ、加齢とともに縦ジワが目立つようになります。
乾燥
唇の乾燥も、縦ジワの大きな原因の1つです。皮膚のうるおいを保ってくれているのは、皮脂と天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質です。中でも角質細胞間脂質は、角質層の水分のうち約80%を保持しており、皮膚のうるおいを保つために欠かせない物質です。
ところが、唇には細胞間物質が非常に少なく、皮脂腺がないことから皮脂も分泌されません。そのため、顔の中でも乾燥のダメージを受けやすい部位なのです。
また、唇が乾燥しているとつい舐めて唇をうるおそうとしてしまいますが、これも乾燥を悪化させる原因です。濡れた皮膚は、水分が蒸発する際に皮膚内部の水分まで奪ってしまいます。
紫外線
唇が赤い色をしているのは、毛細血管が透けて見えているためです。このことから、唇の角質層が非常に薄いことがわかります。また唇は、メラノサイトという細胞が少ない部分でもあります。
メラノサイトは、メラニン色素を生成する細胞です。メラニン色素というと、シミの原因でもあるため、美容の敵と思っている人は多いでしょう。しかし、メラニン色素が皮膚に代わって紫外線のダメージを受けてくれているからこそ、皮膚は健康な状態を保つことができるのです。
唇にメラノサイトが少ないということは、生成されるメラニン色素の量が少ないということ。ただでさえ角質層が薄い部分に、紫外線のダメージをもろに受けてしまいます。真皮層のコラーゲンが破壊されて唇がハリを保てなくなり、縦ジワを生む原因になっています。
クレンジングによる刺激
リップメイクも、フェイスメイクと同じように丁寧にやさしく落としていますか?これまで見てきたように、唇は顔の中でも特にデリケートな部分です。口紅をゴシゴシ擦って落とすような刺激は、シワを作る原因になります。
縦ジワの間に落とし残したメイクがあると、さらに深いシワを作る原因になります。唇専用のリムーバーをたっぷりコットンになじませ、擦らないように注意しながら、唇の溝に入り込んだメイクや汚れもしっかりと落としましょう。
喫煙
喫煙をすると、ニコチンの作用によって血管が収縮して、肌細胞のすみずみまで酸素が行きわたらなくなり、うるおいやハリが低下します。活性酸素が発生し、コラーゲンの生成を妨げるばかりでなく、細胞の老化を防いでくれるビタミンCを大量に消費してしまいます。このため、深い縦ジワが作られてしまうのです。
2.今日からトライ! ぷるぷる唇を作るケア方法
リップケアアイテム+ラップパック
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ラップを使った唇のケアは、家にあるものと手持ちのリップケアアイテムで誰でも手軽にできる方法です。まず、クレンジング後の唇にホットタオルをあてます。
これにより、表面の皮膚をやわらかくし、うるおい成分の浸透力を高めます。次に、手持ちのリップケアアイテムを唇にたっぷりと塗ります。「厚過ぎるかな?」と思うくらい多目に塗ってOK。
その上に適当な大きさにカットしたラップを貼り、中の空気を抜くように軽く上から押さえて、ラップと唇を密着させます。3分間はしっかりと密閉した状態を保ちましょう。
唇の内側まで縦ジワができてしまっている場合は、上唇と下唇に分けてラップを貼るようにすると、より密着しやすいため効果的です。
ワセリンはちみつパック
唇の乾燥対策として非常に有効なのが、ワセリンです。ワセリンとは、石油を精製して作る天然の保湿剤のこと。石油と聞くと何だか体に悪いイメージが浮かぶ人もいるかもしれませんが、ワセリンは医療用としても使われている安全性の高いものです。
ワセリンとはちみつを1:1で混ぜたものが、ワセリンはちみつパックです。そのまま唇に塗るだけでOK。
上からラップを貼って密封すれば、さらにぷるぷるの唇になります。ちなみにワセリンは、白色ワセリンと呼ばれる種類の中でも特にサンホワイトがおすすめ。非常に純度が高く、お肌にやさしいワセリンです。
シュガースクラブ
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抜群の保湿力を持つワセリンはちみつパックですが、それでも効果がない場合は古い角質が残ったままになっている可能性があります。どんなに保湿力が高いケアアイテムも、角質が残っている状態ではなかなか浸透してくれません。
そんなときは、砂糖とはちみつを1:1の割合で混ぜ合わせて作るシュガースクラブがおすすめ。砂糖のツブツブでやさしくマッサージするように、角質を取り除いてあげましょう。
粉砂糖を使うと、より肌にやさしいスクラブが作れます。また、オリーブオイルをプラスして好みの質感に仕上げてもグッドです。
3.縦ジワの目立たないメイク2ステップ
【ステップ1】コンシーラーを活用しよう
メイク前にコンシーラーを塗っておくだけでも、唇の印象はずいぶん違ってきます。のせ過ぎるとメイクがよれてしまうため、少量ずつ付けていくことがポイント。縦ジワの凹凸を埋めるように、ポンポンと指で叩き込んでいきましょう。
【ステップ2】「グロス→口紅」の順番が重要
コンシーラーの上に塗るのは、口紅ではなくグロスが先です。意外に思われるかもしれませんが、グロス→口紅の順で重ねた方が、よりシワの凹凸が目立たなくなります。コンシーラーの上に透明のグロスを塗り、その上から好きな色の口紅を重ねましょう。
4.縦ジワに効果テキメン!おすすめケアアイテム5選
ニベア クリームケアリップバーム
公式サイト
ニベアの青缶と同じ保湿成分が使われていて、保湿力が長く続きます。乾燥が原因の縦ジワのケアにおすすめ。プチプラで手に入れやすいこともメリットです。
資生堂 ウォーターインリップ薬用UVカット
公式サイト
「紫外線対策は夏場だけ」と思われがちですが、冬にももちろん紫外線はあるため、紫外線対策は1年を通して行う必要があります。ウォーターインリップは、1本で紫外線と乾燥のWケアができる優れもの。唇のうるおいを保ちつつ紫外線対策も行って、深い縦ジワを未然に防ぎましょう。
オバジ ダーマパワーX リップエッセンス
公式サイト
こちらはジェルタイプのリップクリームで、まるで美容液のようにすっとなじむ軽い付け心地が特徴。エイジングケアができるリップクリームで、エラスチンやコラーゲンの作用により、ぷるっと若々しい唇がよみがえります。
イプサ ザ・タイムRリップエッセンス
公式サイト
独自の有効成分の作用により、うるおいがじっくりと内部まで浸透。みずみずしいうるうるの唇が手に入ります。
マリークヮント リップバウンサー
公式サイト
うるおい成分であるヒアルロン酸や、ハリを保つコラーゲンの生成を助けてくれるリップ美容液です。しっかりと保湿しながら、深い縦ジワも根本から解決してくれます。
5.まとめ
いかがでしたか?唇の縦ジワが改善されれば、顔全体の印象もぐっと若返ります。縦ジワの原因を取り除くとともに、乾燥や紫外線対策など、深いシワを作らないための日常のリップケアを大切にしましょう。