野菜スープダイエットは、しっかり食べて良いのに痩せられる、食べることが大好きな人にとっては夢のようなダイエット法です。また、実際に多くの人が取り組み、効果を実感している人気のダイエット法でもあります。
今回はそんな野菜スープダイエットの正しいやり方や、リバウンドしないためのコツなどをご紹介していきます。
1.野菜スープダイエットとは
野菜スープダイエットとは、1週間野菜スープとあらかじめ決められた食品を食べるダイエット法です。今流行りの「プチ断食ダイエット」の1つですが、スープならばどれだけ食べても良く、食べられないことがストレスになりません。
また、ダイエット期間中は決められたメニューの食事以外はしないため、体内に溜まった余分な脂肪や老廃物、毒素などを排出しきるデトックス効果が期待できます。ダイエット後は体内環境がリセットされてクリーンな状態になるため、代謝がアップし、痩せやすい体質を作ることができます。
2.野菜スープダイエットのメリット
野菜スープダイエットでは、1日あたり多くても1,000kcal程度に抑えることができるため、1週間という短期間でも5~8kgの大幅な減量が見込めます(人によって個人差があります)。また、1週間だけ頑張れば良いので、なかなかダイエットが続かないという人にもおすすめ。
さらに、ダイエットだけでなく、便秘の改善、免疫力アップ、デトックス作用による美容効果なども期待できます。
3.初めての方におすすめの野菜スープダイエットレシピ
材料
- キャベツ 1/2個
- 玉ねぎ 大3個
- ピーマン 大1個
- セロリ 1/2~1本
- にんじん 1本
- トマト 大3個(またはホールトマト1缶)
調味料
- こんぶ5g
- 鰹節10g
- 鶏がら小さじ1(またはチキンスープの素1個)
作り方
- それぞれの野菜を、食べやすい大きさにカットします。
- 大きめの鍋に、こんぶと鰹節、野菜がひたひたになる程度の水を入れ、火にかけます。
- 出汁が出たらこんぶと鰹節を取り出し、鶏がらとカットした野菜を鍋に入れ、野菜がやわらかくなるまで煮ます。
- スープのかさが減ってきたら、適宜水を足しましょう。
!ポイント!
チキンスープの素を使う場合は、水にチキンスープの素と野菜を入れ、水から煮ます。
トマトやホールトマト缶は、スープができ上がった際に後から投入してもOK。そちらのほうが、味にバリエーションをつけやすくなります。 - 野菜に火が通ったら、塩コショウで味を調え、火から下ろしましょう。
!ポイント!
砂糖と油を使わなければ、どのような味付けにしても良いです。お好みで、ショウガやチリソース、カレーパウダーなどをどうぞ。
4.野菜スープダイエット7デイズプログラム
野菜スープダイエットは、決められたメニューに沿って食事をします。1週間のプログラムを参考に早速スタート!
【1日目】野菜スープとフルーツのみ |
野菜スープとバナナ以外のフルーツであれば、好きなだけ食べて構いません。 ただし、水分補給は水か甘味料が含まれない果汁100%のフルーツジュースのみです。 |
【2日目】野菜スープと野菜のみ |
油や砂糖を使わなければ、野菜の調理法はどのようなものでも構いません。 サラダやおひたし、蒸し野菜やグリル野菜などのメニューが考えられます。 また、豆、スイートコーン以外なら何を食べても自由です。 夕食のみ、ベイクドポテト(じゃがいもを焼いたもの)を食べてもOK。 |
【3日目】野菜スープとフルーツ、野菜のみ |
野菜スープ、フルーツ、野菜であればどのようなものをいくら食べても構いません。 ただしこの日は、ベイクドポテトは控えます。 |
【4日目】野菜スープとバナナ、スキムミルクのみ |
バナナは3本、スキムミルクは適量の粉を水で溶いて500ml分飲みます。 バナナとスキムミルクは、一緒にミキサーにかけてシェイクのようにして飲むと、デザート感覚で楽しめます。もちろん、野菜スープはいくらでも食べてOK。この日は、意識して水分を多めに摂るようにしましょう。 |
【5日目】野菜スープと肉、トマトのみ |
脂身が少ない部分の牛肉か豚肉、脂身と皮を取り除いた鶏肉、煮魚の中から好きなものを350~700g食べてOK。 ただし、調理の際は油や砂糖を使わないようにします。 また、トマトは最大6個まで食べられます。野菜スープは好きなだけ食べて構いません。 |
【6日目】野菜スープと牛肉、野菜のみ |
この日は、牛肉とベイクドポテトを除く野菜なら好きなだけ食べて構いません。 ただし、最低でも1杯は野菜スープを飲むようにします。 牛肉は、糖分を含むステーキソースなどは使わず、塩や醤油などのシンプルな味付けで食べるのがベスト。 野菜スープに加えても良いです。 |
【7日目】野菜スープと玄米、野菜、フルーツジュースのみ |
野菜は何でも食べてOK。フルーツジュースは、砂糖が含まれない果汁100%のものにしてください。 玄米もたくさん食べて良いのですが、胃腸に負担をかけないように 3食にわけて少しずつ食べる量を増やしていくと良いでしょう。 また、6日目と同じく、最低1杯は野菜スープを飲むようにしましょう。 |
5.野菜スープダイエットを成功させる3つのルール
野菜スープダイエットでは、以上のようなメニューに沿った食事をするとともに、いくつかのルールを守る必要があります。
- 小麦粉を使った食品は摂らない
- 果汁100%のフルーツジュース以外では、糖分を含む飲み物は飲まない。
- 炭酸飲料、甘味料、アルコールは禁止
小麦粉を使った食品は、パンやうどん、パスタなどです。また、衣に小麦粉が使われているため、揚げ物も避けましょう。糖分を含まない飲み物は、例えば、お茶やブラックコーヒー、ストレートティーなどなら飲んでもOK。また、野菜スープダイエット中は、砂糖はもちろん、砂糖を使った洋菓子やお菓子類など、あらゆる甘味料を摂らないようにしましょう。
6.野菜スープダイエットがリバウンドしにくい理由
タンパク質を積極的に摂取するから
野菜スープダイエットの1週間プログラムでは、タンパク質が極端に不足します。タンパク質不足は基礎代謝を低下させる原因となるため、リバウンドのリスクを高めます。そのため、肉を食べて良い日には、特にタンパク質が豊富に含まれる赤身のお肉をしっかり食べましょう。
また、豆を食べてはいけない日以外は、大豆(野菜と解釈して)からタンパク質を摂取することができます。食事だけではどうしてもタンパク質が不足してしまう場合は、サプリメントやプロテインなども活用しましょう。
ダイエット後は少しずつ元の食事に戻していけるから
ダイエット後の体は、とてもクリーンな状態。体内に毒素や老廃物など余計なものがなくなっていることから、食事から摂り入れた栄養をぐんぐん吸収します。
そのため、ダイエットが終わった次の日から早速ドカ食いをすると、せっかく落とした体重が元に戻ってしまうばかりか、ダイエットを始めるときより太ってしまうこともあります。
いきなり通常の食事に戻すと胃腸への負担にもなるため、最初は腹六分から八分くらいに抑え、徐々に普段通りの食事へと戻していきましょう。
7. 野菜スープダイエットのアレンジレシピ2選
キムチ鍋風野菜スープ
基本の野菜スープに、適当な大きさに切ったキムチと豆腐、炒めた豚肉を入れるだけ。キムチに含まれるカプサイシンと豚肉に含まれるビタミンB群で脂肪の燃焼効果を高め、豆腐でタンパク質を補います。豚肉はなるべく油を使わず、豚肉から出る油で炒めます。味ががらりと変わるため、野菜スープの味に飽きてくる3、4日目におすすめです。
野菜のポタージュ
6~7日目には、残った野菜スープを丸ごとミキサーにかけて作るポタージュがおすすめです。スープを野菜が細かくなるまでミキサーにかけたらもう一度鍋に移し、豆乳を加えて一煮立ちさせます。粗挽きコショウでアクセントをつけるとグッド。
8.まとめ
いかがでしたか?野菜スープダイエットは正しく実践すれば短期間で確実に効果を出せるダイエット法ですが、どうしても栄養が偏ってしまうため、健康的なダイエット法とは言えません。あくまでも体質改善を目的として短期間で終えるダイエット法であることを理解し、長期にわたって続けたり、間隔を空けずに何度も繰り返したりすることは避けましょう。