1週間という短期間でも、しっかり痩せることができるスープダイエット。短期集中で確実に結果を出したいという方に、最適のダイエット法です。スープのアレンジに工夫を加えれば、おいしく楽しくダイエットができます。
ただし、きちんと効果を得るためには、定められたルールをしっかりと守ることが重要です。そこで今回は、1週間スープダイエットの正しいやり方をご紹介していきます。おすすめのアレンジレシピも併せて記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.スープダイエットの嬉しいメリット
1-1.低カロリーなのに栄養がきちんと摂れる
1週間スープダイエットで食べるスープは、1皿約80~100kcalと非常に低カロリーです。スープは好きなだけ食べて良いことになっていますが、実際にはそれほどたくさんの量を食べることはできません。スープのほかに決められた食材を食べたとしても、ダイエット期間中の1週間は、毎日1,500kcal未満に抑えることができるでしょう。また、スープには6種類の野菜が入っているため、栄養素をきちんと摂ることもできます。
1-2.デトックス効果で体質改善ができる
スープに含まれる6種類の野菜は、どれも食物繊維が豊富な食材です。食物繊維には、腸内環境を整えたり、老廃物や便、コレステロールなどをからめとって排出を促したりする効果があります。食物繊維のデトックス作用に加え、スープダイエットでは脂質をほとんど摂らないため、体質の改善を図ることも可能です。
1-3.ストレスフリーなダイエット法で継続できる
あらかじめ1週間のメニューが決められており、こまかなルールがあるスープダイエット。スープや決められた食材であれば、好きなときに好きなだけ食べることができ、意外にストレスなくダイエットを行えます。ただし、活動時間が短い夜は食べたものが脂肪として蓄積されやすいため、夕食の食事量は少なめにすることが成功のポイントです。
また、1週間という比較的短い期間なので、ダイエットがなかなか続かないという人にも向いています。スープは工夫次第でアレンジが自在ですから、飽きやすい人にもおすすめです。
2.1週間スープダイエットの方法
2-1.1週間のスケジュール
1週間スープダイエットは、決められたスケジュールに沿って行うダイエット法です。ダイエット効果を高めるため、きちんとスケジュールに従って行いましょう。1週間のメニューは以下の通りです。
【1日目】
食べて良いのは、スープと果物のみ。果物は、バナナ以外であればどのようなものを食べても構いません。また、必要な水分は水か甘味料が添加されていない果汁100%のフルーツジュースで補いましょう。
【2日目】
スープと野菜のみ食べてOK。野菜は、豆とスイートコーン以外であれば何を食べても良いです。また、油(脂質)を使用しなければ、調理法も好みのもので構いません。サラダにドレッシングを使うときにも、マヨネーズなどの脂質が含まれているものは使わないようにしましょう。また、この日は、夕食にベイクドポテト(焼いたジャガイモ)を食べても良いとされています。
【3日目】
スープとフルーツ、野菜のみ食べてOK。どのような種類のものでも、好きなだけ食べて構いません。ただし、2日目とは異なり、芋類の摂取は禁止です。
【4日目】
スープと3本のバナナ、500mlのスキムミルク(無脂肪のミルク)のみOK。3日間のダイエットで不足しつつあるタンパク質や炭水化物、カルシウムなどを、バナナとスキムミルクで補います。この日は、特に水分をしっかりと摂るようにしましょう。
【5日目】
スープとトマト、肉のみ食べてOK。肉は、牛肉や脂身が少ないパーツの豚肉や皮と脂身を取り除いた鶏肉、または煮魚でも構いません。350~700gほど食べてください。トマトは、多くても6個までにしましょう。
【6日目】
スープ、牛肉、野菜のみ食べてOK。この日は、牛肉の量に制限はありません。また、野菜も芋類を除けば何を食べても良いです。スープは、少なくとも1杯は飲むようにしましょう。
【7日目】
スープ、玄米、野菜、フルーツジュース(甘味料なしの果汁100%のもの)を食べてOK。スープを最低1杯は飲むことに気をつければ、そのほかの食べ物の摂取量に特に制限はありません。以上が、スープダイエットの1週間のスケジュールになります。日によってはどうしても栄養に偏りが出てくる場合があるため、体に無理がない範囲で行うようにしましょう。
2-2.ダイエット中に食べてはいけないもの
スープダイエットは、スープなら好きなだけ食べて構いません。摂取量に制限がない日は、決められたものであれば、好きなだけ食べられます。ただし、スープダイエットの1週間に食べてはいけないものがいくつかあります。まず、パンやうどんなど、小麦粉を使った食品は食べてはいけません。揚げ物も、衣に小麦粉が含まれているため控えましょう。また、砂糖やはちみつなど、あらゆる甘味料も禁止です。1週間は、お菓子やスイーツなども我慢しましょう。
2-3.ダイエット中に飲んではいけないもの
炭酸飲料とアルコールは禁止です。お酒を飲んだ次の日からスープダイエットをはじめる場合は、アルコールがまだ体内に残っている可能性があります。さらに24時間を空けて、アルコールが抜けきってからダイエットをスタートしましょう。水分補給は、基本的に水かお茶で行います。ブラックコーヒーなど、糖分を含まない飲み物であれば飲んでも構いません。果汁100%のジュースはOKですが、清涼飲料水やスポーツドリンクなどは避けましょう。
3.基本の脂肪燃焼スープの作り方
【材料】
- キャベツ 2分の1個
- セロリ 2分の1~1本
- 玉ねぎ 3個
- ピーマン 1個
- トマト 3個(ホールトマト缶なら1缶)
- にんじん 1本
- かつお節10g、昆布5g、鶏がらスープの素小さじ1杯(チキンスープの素1個で代用可)
【作り方】
2~3Lの水に、かつお節と昆布で出汁を取ります。そこに1口大にカットした野菜と鶏がらスープの素を加え、野菜が好みのやわらかさになるまで煮ます。最後に、塩、コショウ、好みですりおろしたショウガを加え、味を調えましょう。
野菜は、少し大きめに切ると食べ応えがアップします。好みによりますが、ショウガや唐辛子を加えることで代謝がさらに高まり、脂肪を燃焼しやすくなります。
一度にかなりたくさんの量が作れるため、大きめの鍋で作ることをおすすめします。夏場は特に、長時間の常温保存では傷む可能性があります。1日で食べきれない分量は1食分ごとに小分けして、冷蔵または冷凍保存すると良いでしょう。
4.飽きずに続ける! 基本のスープの絶品アレンジレシピ
先にご紹介したのがスープダイエットの基本のレシピになります。スープダイエットでは、特に調味料の制限がないため、さまざまなアレンジが可能です。
キムチスープ
キムチを加えると、味ががらりと変わります。辛いものが苦手でなければ、基本の味に飽きてきたときにはおすすめです。作るときに、キムチもほかの野菜と一緒に加えて煮ますが、すでに完成したスープに後から加えてもOK。唐辛子に含まれるカプサイシンの効果で代謝が高まり、キムチに含まれる乳酸菌の作用で整腸作用もアップします。
味噌風味の和風スープ
基本のスープに味噌を溶き、和風テイストに仕上げます。コクがあって、満足感もアップします。また、味噌に含まれる大豆イソフラボンには、女性のホルモンバランスを整えてくれる嬉しい作用もあり、おすすめです。
このほかにも、基本のスープと野菜を丸ごとミキサーにかけて液状にし、豆乳などを加えたポタージュ、醤油味やカレー味のスープなど、さまざまなアレンジが考えられます。味噌や醤油などを使って和の味付けにしたい場合は、洋風のチキンスープの素よりも、昆布やかつお出しと鶏がらスープの素を使う方がマッチします。ぜひ、いろいろなアレンジを試してみてください。
5.まとめ
いかがでしたか?1週間スープダイエットは、体質の改善を図るという意味では有効なダイエット法です。しかし、1日単位で考えると必要な栄養素は不足しがちになります。特に心配なのは、タンパク質不足です。肉や豆類を食べても良い日にしっかりとタンパク質を補い、場合によってはサプリメントなども活用しましょう。体の健康のためには、1週間以上継続して行わないこと、期間を空けずに繰り返し行わないことも重要です。体調に留意しながら、チャレンジしてみてください。