肌断食中の乾燥は良い兆し!? メイク要らずの美肌をつくる方法

スキンケア

「肌が乾燥していてメイクのりが悪い」 ・「赤みや発疹などの肌トラブルがおさまらない」
こんなふうに感じている方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本来であれば、人間の肌は28日間で生まれ変わる構造になっているため、キレイな肌が保たれているはずです。なかなか肌が改善しない理由は、もしかするとスキンケアや化粧品に理由があるのかもしれません。
実は、毎日のメイクや過剰なスキンケアは、お肌にとって大きな負担になっています。強い洗浄力を持つクレンジングは、必要な皮膚常在菌を減少させて肌の乾燥を進ませます。また、化粧品に使われている界面活性剤や防腐剤などの化学物質は肌に刺激を与えており、本来の肌の回復機能や保湿機能を失わせている可能性があるのです。
そこで今回の記事では、化粧品やスキンケアを止めて肌を休め、肌本来のチカラを取り戻す『肌断食』のやり方と効果について詳しくご紹介。メイクに頼らない美しい肌をつくりだすお手伝いができれば幸いです。

1.肌断食とは?

肌断食とは「断食」という名のとおり、素肌に何もつけないことを意味しています。メイクはもちろんのこと、肌のケアもやめることで、本来の肌の働きを回復させる方法です。
ただ毎日スキンケアもメイクもしない状態でいるのは、かなり厳しいですよね。実は肌断食といってもさまざまな種類がありますので、自分のライフスタイルにあったものを選んで無理なく始めることができます。

1-1.肌断食の種類をご紹介

  • ①夜だけのプチ肌断食
  • ②週末だけのプチ肌断食
  • ③本格的な肌断食

これら3つの方法についてご説明します。

①夜だけのプチ肌断食

寝る前にクレンジング・洗顔をした後、化粧水や乳液といったスキンケアは一切せずにそのまま寝ます。朝起きたらスキンケア・メイクをしてOK。寝ている間の肌を回復させるチカラを活用するやり方です。

②週末だけのプチ肌断食

金曜夜〜日曜までスキンケアもメイクも断つことで、肌を休ませて回復させるやり方です。詳しくは以下のとおりです。
▽金曜夜:クレンジング・洗顔の後、スキンケアをせずにそのまま寝ます。
▽土曜朝:水orぬるま湯で洗顔します。スキンケア禁止。ノーメイクで過ごします。
▽土曜夜:水orぬるま湯での洗顔後、何もつけずにそのまま寝ます。
▽日曜朝:水orぬるま湯で洗顔します。スキンケア禁止。ノーメイクで過ごします。
▽日曜夜:水orぬるま湯での洗顔後、何もつけずにそのまま寝ます。
▽月曜朝:水orぬるま湯での洗顔。スキンケアやメイクをしてOKです。
もし月曜以降も肌断食を続けられるようでしたら、続けたほうが効果的です。週末だけに限らず、2〜3日間のお休みをとれるときにはぜひお試しください。

③本格的な肌断食

スキンケアもメイクも一切断つ方法です。朝と夜、水もしくはぬるま湯での洗顔のみになります。

2.肌断食中の乾燥は良い兆し?

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肌断食をすると、一時的に肌の状態が悪化することがあります。粉をふいたり、乾燥したり、シワが目立ったり。これらの症状はスキンケアを止めたことによってバリア機能が失われ、本来のむきだしの肌の状態になっているのです。
このように一時的な肌荒れの状態を、好転反応と言います。
ここで「肌断食は自分と合わない」と断念する方がいらっしゃいますが、それは違います。このつらい時期を乗り越えると、少しずつ肌が健康的な状態へと回復していき、安定期に入るのです。
肌荒れの期間はどのくらいかというと個人差があります。メイクやスキンケアをしていた期間が長いほど、肌が回復するのには時間がかかると言われており、数週間で効果を実感する人もいれば数年かかる人もいます。

3.肌断食の正しいやり方

3-1.開始したほうがいい時期

女性の肌は、生理周期にともなって変化します。生理や排卵を基準に、2種類の女性ホルモンが入れ替わることで肌が影響を受けるのです。
その2種類の女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロン。生理が終わってから排卵までの時期はエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、排卵後から生理が始まるまでの時期はプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
このエストロゲンの分泌がピークになる7日間が、肌の調子が絶好調のときです。エストロゲンはコラーゲンの生成を促すホルモンのため、肌にハリやツヤを出してくれます。肌断食を始めるなら、生理が終わったタイミングから始めるのが良いでしょう。

3-2.肌断食は少しずつ始めるのがポイント

いきなりスキンケアもメイクもすべてを断つという方法は、現実的ではないし、あまりオススメできません。というのも、メイクやスキンケアをしていた期間が長い方ほど、反動で肌が荒れやすくなってしまうためです。
そこでオススメしたいのは、少しずつ化粧品やスキンケア商品を使うのを止めていく方法です。クレンジング・リキッドファンデーション→クリーム・乳液→日焼け止めクリーム→化粧水というように、段階的に化粧品やスキンケア商品を使うのを止めていき、最終的には水洗顔のみの状態にまで持っていきましょう。

【ステップ1】クレンジングとリキッドファンデーションを止める。

ホコリや汚れを洗い流す洗顔と違い、クレンジングはメイクを落とすため洗浄力が強いです。それゆえに肌への負担が最も大きいスキンケア商品といえます。クレンジングは止めて、石鹸で顔を洗うようにしましょう。
また一方で、リキッドファンデーションは使用せず、パウダータイプのファンデーションを使用しましょう。リキッドファンデは崩れにくく便利なコスメですが、油分と界面活性剤が使われており、肌に負担をかけやすいです。
石鹸で落とせる程度のメイクに変えていけば、肌への刺激は少なく済むようになります。

【ステップ2】寝る前のクリームや乳液を止める。

保湿を目的としたクリームや乳液には、界面活性剤が含まれているため使用禁止。代用としてワセリンをつけるだけにとどめます。

【ステップ3】日焼け止めクリームを止める。

日差しはシミ・ソバカスの原因と言われており、日焼け止めを塗らないという行為は一番抵抗感があると思います。日差しが強いときは日傘や帽子を使って防いだり、低刺激の日焼け止めクリームに変えてみたりなど、自分にあった方法を試してみましょう。

【ステップ4】化粧水を止める。

ここまで来ると、ぬるま湯や水での洗顔→シンプルなメイク→石鹸での洗顔→ワセリンといったサイクルができあがっています。あとは自分の肌の様子を見ながら、できるかぎり洗顔のみの状態に持っていくようにしましょう。

4.乾燥がひどいときの対処法

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どうしても乾燥が気になるときは、皮膚科で処方される白色ワセリンを肌に塗ってもOK。ただし塗り方も少量で、気になる部分だけに塗るようにすることが大切です。
かゆみを感じるような場合は、皮膚科で診察を受けましょう。おそらく刺激のあるメイクや基礎化粧品の使用は禁止されるはず。肌断食していることを医師に相談しながら、どのように生活を送ればいいかアドバイスを求めましょう。

5.やらないほうがいい人・時期

肌断食はあくまで肌の機能を回復させるものであり、肌を鍛えるものではありません。生まれもって肌が弱いと自覚している方には向いていません。肌断食をすることで、かえって肌の調子が悪くなってしまう可能性があります。
さきほどの女性ホルモンの話にありましたが、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌がピークになる生理前7日間は肌トラブルがおきやすいときなので、肌断食はしないほうがよいでしょう。

6.まとめ

いかがでしたか。肌断食のやり方と効果、リスクなどについてお伝えしてきました。一口に肌断食といっても、さまざまなやり方があるので、あなたのライフスタイルにあったやり方を見つけてくださいね。
また美肌をつくるうえでは、バランスのとれた食事と規則正しい生活も大切です。肌断食をすることで、これまでの生活習慣を見直すのもいいかもしれません。

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