イライラや肌荒れにうんざり月経前症候群に効果的な対策方法

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PMS・月経前症候群は、生理前におこる原因不明のイライラや肌あれ、体調不良などのさまざまな心身の不調の数々を「症候群」と呼び1つの病名としているものです。
心の不調と体の不調が同時期にやってくるため、生理前の1〜2週間ほどの間はとにかく憂鬱でたまらないという方も多いでしょう。
今回は、自分で簡単にできる予防法・対策から病院や薬などまで、PMSで困った時に役立つアイデア・情報をまとめました。
どこかに異常があるわけではないからといって無理な我慢はよくありません。憂鬱な時期を、少しでも楽に過ごしましょう。

1.PMSとは

生理が始まる前の約2週間に起こる、心とカラダのさまざまな不調のことで、生理が始まると自然に消えたり、軽くなるのが特徴です。個人差はありますが、生理のある女性の多くがこのPMSに悩まされています。
PMSの症状は人によって様々あり、その種類は200種類以上と言われています。その症状は主に
・イライラ
・腹痛
・吐き気
・頭痛
・肌荒れ
・気分がすぐれない など
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出典:ユニチャーム

PMSが起こる理由は

200種類も症状があるPMSは実は原因ははっきりと分かっていません。
ただ最近では女性ホルモンの分泌量が急激な変化によるものとされています。
女性ホルモンのバランスが崩れると、体や心に不調が出てきます。
又、PMSを悪化させる原因は
・ストレス
・食生活やお酒、たばこ
・性格や考え方 など
少しでもPMSの症状を抑える為に、対策をしたいですね。

2. 症状別|PMSに効果的な対策

頭痛に効果的なツボ

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出典:あしたの生活
痛み止めの市販薬を飲めば一時的に頭痛を抑えられますが、飲み続けるのは肝臓などに負担をかけたり、薬の効きを弱めたりしてしまいます。
まずは手軽にツボ押しで頭痛を和らげる方法もありますので、それから試してみましょう。
PMSによる頭痛に効くツボで、比較的よく知られているものとして「百会(ひゃくえ)」があります。
百会は頭のてっぺんにあるツボです。体のちょうど真ん中の線と、両耳から頭の上に延ばした線が交わっている辺りにあるとイメージしてください。
押し方ですが、

  • 両手の親指を耳の穴のあたりに置くと中指が頭のてっぺんに来るはずです。
  • そこが百会のツボの位置にあたりますから、中指をその位置で下に強く押してください。
  • ちなみにこの「百会」のツボは、不眠の症状にも効果があるそうです。

また、ビタミンB2とマグネシウムは偏頭痛をやわらげる効果があるとされ、PMS性の頭痛も偏頭痛にあたりますので、サプリメントなどでバランスよく取り入れるとよいでしょう。
頭痛に効くアロマとしては、「バジル」の香りなどがあります。

吐き気に効果的なツボ

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生理前の吐き気はホルモンバランスから来るもので胃腸疾患とは性質がちがい、吐くものもないのにただただ苦しいだけでつらい時間を過ごすことにもなりかねません。
吐き気によいツボもあります。
PMS以外の吐き気にも有効なものですが、内関(ないかん)というツボで、手の平から肘に向かって指3本分のところにあります。これを親指で押しましょう。
また、サプリメントではγリノレン酸を含むものがPMSでの吐き気によいとされています。
商品名としては「γリノレン酸」のほか、月見草オイルや月見草サプリなどの名称で市販されている場合が多いです。

イライラを解消するヨガの太陽礼賛のポーズ

▼太陽礼賛のポーズ


原因もわからず無性にイライラすると、つい周りの人に冷たくしてしまい、八つ当たりしてそのたびに後で自己嫌悪…などという経験も多いかもしれません。
理由もなしにイライラしてしまう時は、まず時期を把握してPMSのイライラなのかどうか判断しましょう。
そして生理前の時期に当てはまっていたら(大抵当てはまるものですが)、
「自分は今PMSだからイライラするのも仕方ない」
と心の中で言い聞かせるだけで、感じるストレスの度合いがぐっと軽くなるはずです。それまでイライラしていたのが嘘のように楽になることもあるようです。
PMSにかかわらず、
「理由もなくイライラする時は、そもそも理由がなからあまり気にしないこと」
と考えるようにするだけで、気持ちが楽になる場合が多いようです。
また、適度な運動もストレスを緩和します。PMSで体調がよくないときにスポーツをするのは現実的ではありませんが、ヨガなら疲労も少なく筋力や代謝のアップが期待できます。
ヨガの「太陽礼賛のポーズ」は、骨盤の歪みを整えて婦人科の諸症状によいとされています。

3. 自分ではどうしようもないときの対処方法

我慢せずに病院へ

どこかの具合が悪いわけではないとはいえ、PMSは「症候群」と名付けられている病気です。
どうしてもつらいとき、自分だけではどうにもならない時は病院へ行きましょう。
もしかするとPMSに似た症状であっても、別の病気の可能性もあります。
それに、もちろんPMSであっても、今は病院で効果的に治療を受けられます。

治療法の種類

婦人科を受診してPMSと診断されると、主にホルモン治療をするのが一般的で、低容量ピルを服用してPMSの諸症状を緩和することになります。
イライラやストレスなどを強く感じて心療内科を受診した場合は、抗うつ剤や抗不安薬での治療が主になります。
また、臨床心理士がいるクリニックではカウンセリング治療を行うこともあります。
PMSの専門治療に定評のある病院では、PMSの症状を強くしている他の原因を検証して根本から治療を行うところもあります。
例えば、女性に多い鉄欠乏性貧血がPMSの症状を強くするケースも多く、その場合は貧血治療や栄養療法からPMSの症状を出にくくしていくというものです。

薬の種類・効果

婦人科で処方される低容量ピルは排卵を抑制してPMSの症状を抑えます。
効果はありますが体の状態を根本的に改善していく治療とはちがいますから、飲むのをやめると元の症状に戻ってしまう、あるいは症状が余計に強く出るようになってしまうという短所もあります。
漢方薬の「加味逍遥散(かみしょうようさん)」や「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」はPMSに効く代表的な薬で、穏やかに症状を取り除き副作用も少ないですが、保険治療で漢方を処方するクリニックが決して多くなく、地域によっては病院探しが大変であることがネックとなります。

4.まとめ

PMS特有の症状は、健康な女性なら誰でも多少なりともはあらわれて然るべきものといわれています。
症状がさほど重くなく実生活にそれほど支障がないものであれば、そういうものと考えて割り切り、自分でできるツボ押しやリラクゼーションなどで少しでも楽になることができるかもしれません。
しかし、実際にひどい痛みを伴ったり、寝ていなければやり過ごせなかったりと、深刻な症状を伴うこともあります。
そんなときは、我慢はよくないのはもちろんですが、PMSと区別しにくい別の病気の可能性も考えて病院へ行きましょう。
今はPMSも単に「生理前のイライラ」で片付けられてしまうものではなく、効果的な治療や良い薬で症状を改善できる時代になっています。
長いこと我慢していた人もいるでしょうが、そろそろ「治す」ことを考えてもよいのではないでしょうか。
つらいPMSの症状を楽にして、浮き沈みの少ない1ヶ月を目指しましょう。

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