メイクの完成度は8割ベースメイクにあるといっても過言ではありません。欠点をカバーして、理想の肌作りをするにはファンデーションが不可欠ですが、種類も機能も豊富で迷ってしまいますよね。そこで、それぞれの特徴や肌質にマッチするファンデーションの選び方を知っておきましょう。もっと自信の持てるベースメイクで、理想のキレイを手に入れて!
1.ファンデーションの種類と特徴
ファンデーションと言っても、形状や仕上がり、保湿効果など、その種類と特徴は様々です。ブランドやメーカーによって処方は異なりますが、各ファンデーションの基本的な特徴を知っておけば、ファンデーション選びの目安になります。また、トレンドに合わせて、シーズン毎に各メーカーから新製品やリニューアル品が登場します。トレンド感のある肌作りをしたい人は、定期的に買い替えると良いでしょう。
1-1.パウダーファンデ―ション
顔料を含んだパウダーをプレストし、固形状にしたものがパウダーファンデーションです。手軽につけられるところや、仕上がりがサラリとしているところが人気です。最近は保湿成分が多く配合されたものもあるので、乾燥肌の人でもしっとり使えるタイプも登場しています。
<パウダーファンデーションのメリット>
- ベールをかけたようなソフトフォーカスされた肌感
- セミマットでサラッとした仕上がり
- 手を汚さず塗れる、持ち運びが便利
<パウダーファンデーションのデメリット>
- ヨレ・ムラ付きしやすい
- 乾燥肌の場合、パサつく
- シミ・ソバカスなどカバー力が低い
1-2.リキッドファンデーション
密着力が高く、みずみずしいテクスチャーのリキッドファンデーションは、年代問わず人気です。
肌へのなじみが良く、保湿効果にも優れています。サラッとしたタイプや、保湿重視など肌質に合わせて種類が多くあるのも特徴です。
<リキッドファンデーションのメリット>
- みずみずしく、ツヤのある仕上がり
- 毛穴・くすみなどをカバーしやすい
- パサつきにくい
<リキッドファンデーションのデメリット>
- 仕上げ用パウダーが必要
- くすみやすい
- ヨレ・ムラ付きしやすい
1-3.クリーム(練り)ファンデーション
乾燥肌や、カバー力を求める人からの支持が高いクリーム(練り)ファンデーションは、チューブや瓶入りのタイプと、固形状にした練りタイプがあります。どちらも油分が多めで保湿力が高く、カバー力があるのが特徴です。
<クリームファンデーションのメリット>
- ハリ・ツヤのある仕上がり
- カバー力がある
- しっとり感が続き、パサつきにくい
<リキッドファンデーションのデメリット>
- 仕上げ用パウダーが必要
- 厚みがでるため、化粧感が出る
- 脂性肌、混合肌の場合、崩れやすい
1-4.クッションファンデーション
流行のクッションファンデーションは、韓国発のコスメです。フルイド(液体)状のファンデーションをスポンジに含ませて、専用パフで叩きこむようにつけていきます。多機能でカバー力があるので、時短にもなります。
<クッションファンデーションのメリット>
- 色ムラ・くすみのない均一な肌に仕上がる
- カバー力があり、ツヤが出る
- 崩れにくい
<クッションファンデーションのデメリット>
- 厚みがでるため、化粧感が出る
- 減りが早い
- 量が調節しにくい
1-5.ミネラルファンデーション
ミネラル成分を中心としたパウダーをベースに作られたルース(粉末)状のファンデーションです。フェイスブラシでつけるのが特徴ですが、重ね付けもできるのでカバー力もあります。敏感肌や、肌への負担をできるだけ減らしたい人、ナチュラルな仕上がりが好みの人に人気です。
<ミネラルファンデーションのメリット>
- ナチュラルな仕上がりで化粧感が少ない
- ブラシで簡単につけられる
- 低刺激性のものが多く、肌負担が少ない
<ミネラルファンデーションのデメリット>
- 粉末のため、粉っぽさが残る場合がある
- 乾燥肌の場合、パサつくことがある
- ムラづきしやすい
2.肌悩み別おすすめファンデーション
テカリや乾燥など、メイク中の悩みはファンデーション選びや使い方次第で大きく改善できます。ベースメイクがなんだか決まらない…という時は、ファンデーションの使い方や、下地との相性、肌悩みに合ったテクスチャーかを見直してみることも大切です。
2-1.乾燥・パサつき
ファンデーションのりが悪い、時間とともに小じわが目立つ、表面が粉を吹いたようになってしまう、という乾燥肌の人には、保湿効果の高いクリームタイプやエマルジョン(乳液)タイプのファンデーションがオススメです。油分が多く配合されているので、長時間保湿効果が持続しやすく、肌表面をしっとりとキープしてくれます。乾燥の度合いにより、保湿タイプの下地を併用したり、仕上げのパウダーを少量にするなど工夫をしましょう。
2-2.毛穴が目立つ
毛穴の開きや黒ずみが気になる人は、ファンデーションそのものよりもパウダーの使い方でカモフラージュすることができます。リキッドやクリームファンデーションの場合は仕上げ用パウダーのブラシづけがおススメです。パウダーファンデーションも同様にすると毛穴カバー力がUPします。
ファンデーション用のブラシにパウダーを含ませ、毛穴を埋めるようにつけていくと、毛穴レス肌に近づけます。
2-3.崩れやすい
Tゾーンや顎先が崩れやすいという人は過剰皮脂が原因です。ベースメイクの前に皮脂抑制効果のある美容液や部分用テカリ防止下地を塗っておくと、化粧モチが変わってきます。そのほか、こまめに化粧直しをしたり、スキンケアで毛穴を引き締めるように心がけましょう。
2-4.シミ・ソバカス
シミ・ソバカスを自然にカバーするには、ファンデーションの他にコンシーラーを併用しましょう。パウダーファンデーションなら下地の後、それ以外の場合はファンデーションの後に使いましょう。
コンシーラーが苦手な場合は、もともとのカバー力が高いクリームやクッションファンデーションを試してみましょう。このタイプなら、少量を重ね付けするだけでコンシーラー並みのカバー力があります。
3.ファンデーションの色の選び方
ファンデーションを選ぶ時に、特に悩んでしまうのが色ですよね。白浮きせず、肌をキレイに見せてくれる色選びの基本を知って、ベストなファンデーションを見つけましょう。
- 明度(明るさ)と色系統(黄味系・ピンク系など)を素肌に合わせる
- 手の甲だけで判断しない
- フェイスラインから首筋にかけてなじむ色を選ぶ
3-1.色系統
ファンデーションの色展開や色番号は各メーカーによって異なりますが、大きく分けてオークル系(黄味寄り)、ベージュ系(中間色)、ピンク系(赤味寄り)があります。アジア人の肌色に合わせて作られているため、黄味が入った色がベースになります。自分の素肌の色に近い系統のファンデーションを選ぶと、自然になじむだけでなく、化粧崩れも目立ちにくくなります。
- 赤味がなく、黄味がかかった肌・・・・・オークル系
- 血色があり、黄味がかかった肌・・・・・ベージュ系
- 色白、黄味が目立たない肌 ・・・・・・ピンク系
3-2.明度(明るさ)
出典:ファンデーションカタログ
ファンデ―ションの色系統が決まったら、次は明度(明るさ)をチェックしましょう。例えば、同じオークル系でも明るめか暗めかのトーンによって、印象が変わってきます。ブランドやメーカー毎にある、標準色を基準に、自分の肌の明度に合わせて選びましょう。
3-3.ぴったりの色を選ぶには?
自分の肌色に合うファンデーションを選ぶには、フェイスラインと首の境目を基準にすると良いでしょう。この部分に何色か伸ばしてみて、自然になじむ色が正解色です。自分だけでは判断が難しいという人は、コスメカウンターや化粧品店でプロに相談してみましょう。
4.崩れた時のリタッチ方法
朝、キレイに仕上げたメイクも、時間とともに化粧崩れが気になるもの。できるだけ手早く済ませたいメイク直しには、ポイントリタッチが有効です。ファンデーション用のスポンジや、携帯できるクリーム(乳液)などをポーチに入れておくと便利です。
4-1.テカリ・汗でドロドロ
汗や皮脂でムラになるほどヨレてしまった場合、その上からパウダーを重ねてもムラづきしてしまい、キレイに仕上がりません。できればクレンジングシートや乳液で簡単にふき取ってからつけ直しするのが理想です。それが難しい時は、スポンジのキレイな面を使い、ムラ部分をふきとってから、パウダーファンデーションを塗り直しましょう。
4-2.乾燥してシワが目立つ
時間がたつと乾燥して、目元の小ジワやほうれい線にファンデが溜まって目立ってしまう…なんて悩ましいこともありますよね。目元や口元は乾燥しやすいうえ、よく動かす部分なので表情ジワができやすく、ファンデがヨレやすい部分でもあります。
それをリタッチするには、指でよれた部分を一度なじませたあと、リンクルクリームなどを指に米粒大(両側分)とり、シワ部分に叩き込みます。そのあと、少量のコンシーラーでシワを明るくするようになじませ、パウダーで抑えれば小ジワを目立たなくさせることができます。
4-3.くすみ
夕方になると透明感が失われ、顔色が茶色く見えてしまったり、黄味が目立ってきてしまう場合はカラーパウダーでのお直しがオススメです。ティッシュで余分な皮脂をオフしたあと、カラーパウダーを目の下~頬の三角ゾーン、眉間、顎先、口角部分にサッとブラシで入れましょう。
この部位はハイライトゾーンでもありますが、ここを明るくすることで、顔全体をキレイに見せることができます。肌色系よりも、寒色系のパウダーを使うと透明感がUPします。何色かを混ぜて使う、マルチカラーパウダーもオススメです。
5.タイプ別おすすめファンデーション5選
どんどん進化しているファンデーションは、仕上がりはもちろん、化粧モチや使いやすさなど様々な機能性が追求されています。テクニックいらずで美肌が叶う、優秀ファンデを毎日のメイクパートーナーにしたいですね。
5-1.商品名:アルビオン ホワイトシフォン ルミナス
出典:アルビオン公式
メーカー:株式会社アルビオン 価格:5,000円(税抜)
オススメポイント:色白に見せる効果のある美白ファンデーションとして人気です。フィット感が高く、汗や皮脂にも崩れにくい処方。パウダーファンデーションのパサつきや粉っぽい仕上がりが苦手な人にもしっとりと使えます。どんな肌質の人にも使いやすいタイプです。
5-2.商品名:エスティローダー ダブルウェア ステイ インプレイス メークアップ
出典:エスティーローダー公式
メーカー:エスティーローダー 価格:6,000円(税抜)
オススメポイント:薄付きでも毛穴・シミ・くすみなどあらゆる肌トラブルをカバーし、汗や皮脂にも崩れにくいロングセラーのファンデーションです。混合肌・脂性肌の化粧崩れが悩みの人にも向いています。少量でよく伸びるので、コスパが良いところも嬉しいポイントです。
5-3.商品名:レブロン ニューコンプレクション ワンステップ コンパクトメイクアップ
出典:レブロン公式
メーカー:レブロン株式会社 価格:2,000円(税抜)
オススメポイント:カバー力のあるクリームタイプなのに、コンパクト形状でムラなく手軽につけることができます。うるおいのある処方なので、乾燥や小ジワが気になる人もハリ感のある仕上がりになります。クリームタイプは初めてという人もトライしやすいはず。
5-4.商品名:ミシャ M クッションファンデーション
出典:MISSHA公式
メーカー:株式会社ミシャジャパン 価格:1,000円(税抜)
オススメポイント:みずみずしいフルイドファンデをスポンジに含ませたクッションファンデはトレンドでもあります。下地不要・保湿・UVカット・カバー力など多機能なので、時短メイクにも役立ちます。崩れにくいので肌質問わず使えるタイプです。顔の色ムラが気になる人やツヤが欲しい人にも◎。
5-5.商品名:ミネラルシルクファンデーション
出典:ヴァントルテ公式
メーカー:ヴァントルテ 価格:3,300円(6g・税抜)
オススメポイント:敏感肌でなかなか合うファンデが見つからない、クリームやリキッドタイプは苦手という人にもトライしやすいのがミネラルファンデーションです。石鹸でオフできるのに、高保湿でカバー力もあります。さらに、特殊コーティングをしているので崩れにくい処方です。敏感肌やナチュラルなメイクがお好みの方には特におススメです。
6.まとめ
仕上がりや機能も様々なファンデーションは、使い分けすることで肌印象を自由自在に操れます。休日はパウダータイプでナチュラルに、パーティではクリームタイプなど、TPOやメイクのイメージに合わせたファンデーション使いもオススメです。ファンデーションを使いこなして様々な表情を楽しみましょう。