デキる女かどうかは、もちろん見た目で決まるわけではありません。ですが、一時期話題になった「メラビアンの法則」にもあるように、人の印象を決めるのは視覚情報が55%。ファッションもまた、自分の見せ方をコントロールするための重要なツールなのです。
デキる女に見せるためのファッションポイントは、自分をどんな女性に見せたいかで少しずつ異なります。今回は、“なりたい女性像”別にファッションのポイントやコツをご紹介したいと思います!
1. ドラマのキャラクターでチェック! デキる女のファッション
TVドラマに出てくる女性キャラクターのファッションは、お手本にするのにうってつけ。役柄やストーリーに応じてふさわしいファッションがチョイスされているので、自分の“なりたい女性像”と重ね合わせて、コーディネートの参考にしてみてくださいね。
1-1. センスをアピールするなら、『ファーストクラス』の吉成ちなみ
アパレル・広告・デザインなどセンスが問われる業界なら、周りからは当然ファッションセンスも見られています。
ファッションデザイナー/クリエイティブディレクターとして服づくりに情熱を注ぐ、『ファーストクラス』の吉成ちなみ(沢尻エリカさん)を参考にしてみましょう。
●マニッシュなパンツスタイル
ストライプのマニッシュなパンツが主役のコーディネート。ニットのアンサンブルで女性らしさも忘れていません。
存在感のあるブーツは『クリスチャン・ルブダン』。高級なアイテムをさり気なく取り入れるのは、デキる女性に見せるためのポイントのひとつです。
●知的に見せるブラックのトップス
知的かつ女性らしい印象を演出するなら、ブラックのトップスがおすすめ。ボディラインが見えるジャストサイズのものが◎です。ビビットカラーのアイテムを合わせて、スタイリッシュなコーディネートに。
1-2. 凛とした女性を演出するなら、『働きマン』の松方弘子
プレゼンや商談など「ここぞ」というときは、多少の男気を見せてバリッとキメたいもの。
仕事に打ち込むアラサー女子を描いた『働きマン』の松方弘子(菅野美穂さん)は、クールで、かつ女性らしさも残した絶妙なコーディネートが秀逸です。
●パープルで外したジャケパンスタイル
グレーのジャケット、白シャツ、パンツ、トレンチコート…と、いかにもなキャリアウーマンスタイル。
これが洗練されて見えるのは、パープルのニットをインしているから。セクシーな印象を与えるのにぴったりなパープルで、ビジネスライクの中に女性らしさをうまく取り入れています。
●隙のない女性に仕上げるタートルネック
隙を見せない、手の内を明かさない。そんな戦略的な女性を演出するなら、モノトーンのタートルネックがおすすめ。
カッチリしすぎるのはちょっと…というときは、ステッチなど凝ったデザインのジャケットを合わせるといいですよ。
1-3. 女性の色気を存分に見せるなら、『昼顔』の滝川利佳子
『昼顔』の滝川利佳子(吉瀬美智子さん)はセレブ主婦ですが、洗練されたファッションはビジネスシーンでも活かせます。女性ならではの魅力で勝負するのも、潔い戦略のひとつ。
交流会やパーティーなどでも使えるコーディネートです。
●ヌーディーカラーでまとめたスタイル
ベージュのトレンチに、シフォン素材のトップス、白のショートパンツ。肌に近い色合いで全身をコーディネートすると、セクシーさを品よく演出できます。
●インパクトのある総柄スカート
自分を強く印象づけたいときは、大胆な柄のアイテムを選ぶと◎。このスカートはおさえめの色遣いのため、大胆な総柄でも下品に見えません。きちんと感のある素材のトップスなので、ジャケットにも合います。
1-4. 何よりも上品さを追求するなら、『やまとなでしこ』の神野桜子
自分を主張しすぎず謙虚で控えめ、でも芯がある。そんなサポートタイプの女性を目指すなら、ハイブランドを使ったコンサバファッションが好評だった『やまとなでしこ』の神野桜子(松嶋菜々子さん)。
2000年のドラマですが、その上品でキュートなコーディネートは、いまでも十分参考になります。
●淡いピンクのツーピース
コンサバファッションの王道は何と言ってもツーピース。『サルヴァトーレ・フェラガモ』の上品なピンクスーツが、顔色を明るくやわらかく見せてくれています。
●真っ白のワンピース
全身が映っていないのでわかりにくいですが、これは『シャネル』のワンピース。白をきちんと着こなせる女性は、上品さと潔さを兼ね備えていて素敵です。
放映当時、桜子効果でこのワンピースは飛ぶように売れたのだとか。
2. デキる女に見せるための4つのポイント
ドラマのキャラクターを例に、デキる女のファッションについてご紹介してきました。基本的なポイントをまとめると以下。
1. やっぱり「品のよさ」はマスト!
派手にしすぎない、肌を露出しすぎない、仕立てのいいものを着る…など、品のよさをキープすることはキホン中のキホン。アイロンをきちんとかける、毛玉やほつれに注意するなど、細かな部分も日頃からよくチェックしておきましょう。
2. ハイブランドのアイテムを1〜2つ入れる
デキる女は、上質なものを自分自身で選び抜く目を持っています。
バッグ、アクセサリー、腕時計、靴、ジャケットなど、お気に入りのハイブランドアイテムを1つは入れるようにしましょう。
全身見るからにブランドもので揃えると、逆に下品な印象になりかねないので要注意。質のいい革製品や1点ものなどこだわりの品であれば、ブランドものでなくてももちろんOKです。
3. スタイルがよく見える工夫をする
背筋が伸びてシャンとした女性は、仕事もテキパキこなせそうな印象ですよね。ダボッとした服よりはボディラインが見える服、リラックス重視のぺたんこ靴よりは5〜7cmくらいのヒール靴。
トップスに重めの色やインパクトのあるデザインを持ってくると、相手の目線が上に上がってスタイルがよく見えます。
4. キメすぎない
気合いが入りすぎているファッションは、反対に「野暮ったさ」を感じさせてしまうもの。
少し外すくらいのほうが、大人の余裕やユーモアのある女性を演出できます。ビビットカラーを差し色にしたり、ユニークな柄や素材のアイテムを入れたり、主張しすぎない程度にさり気なくプラスするといいと思います。
3. 平凡女子を卒業するには?
「デキる女ファッションに憧れるけど、オシャレに自信がない…」「どうしても平凡になってしまう…」。そんな方は、思いきって以下の3つを捨ててみましょう。ちょっとの勇気がコーディネートを劇的に変化させることは大いにあるんです。
●「無難にまとめるクセ」を捨てる!
平凡なファッションに共通するのは、無難なアイテムばかりを選んでいること。
色・フォルム・デザイン・素材、すべてが無難にまとまっていませんか? たとえば、全身モノトーンになってしまう方は、スカートをビビットな色に変えてみる。顔から遠いアイテムのほうが、最初は取り入れやすいと思います。
ブルー・マスタード・ワインレッドなどは比較的挑戦しやすい色ですので、ぜひトライしてみてください! ピンストライプ、チェック、千鳥格子など、いまホットな柄を取り入れてみるのも◯。
●「プラスのコーディネート」を捨てる!
オシャレをしようとして、個性的なアイテムで全身を固めてしまっていませんか? それぞれのアイテムがお互いに喧嘩して、ごちゃっとした印象を与えてしまいます。
その場合は、いったん0に戻しましょう。黒のジャケット・パンツ・白ブラウスなど究極にシンプルなコーディネートに戻し、鏡を見ながらひとつずつアイテムをプラスしていきます。
もしかすると、上質なアクセサリーをひとつつけたり、凝ったデザインのパンプスを履いたりするだけで、十分スタイリッシュに仕上がるかもしれませんよ。
●「自分のセンス」を捨てる!
平凡女子を脱する一番の近道は、ズバリ、自分以外の人の力を借りること。
オシャレな友達や、理想のファッションを扱っているショップの店員さんに、思いきって全身をコーディネートしてもらいましょう。センスのある人が選ぶのですから、着慣れない服でも躊躇することはありません。
まずはそのコーディネートで自信をつけ、テクニックをしっかり学んでから、徐々に自分流にアレンジしていく。そうすれば固定観念が消えて、代わりにセンスが磨かれていくはずです。
4. まとめ
以上、デキる女に見せるためのファッション術をご紹介してきました。参考になったでしょうか? 前の章でもお伝えしたように、「自分以外の人からセンスを学ぶ」ことは自分を磨くための近道。
この記事で挙げたドラマのキャラクターをはじめ、TVや雑誌、周りの友達などのファッションをこまめにチェックして、マネしたいところはどんどんマネしてみることをおすすめします!