突然できてしまった大きなニキビや繰り返すポツポツニキビなど、やっぱりニキビは女子にとって悩みの種。できることなら、毎日のスキンケアで改善していきたいですよね。
できてしまったニキビだけではなく、ニキビができにくい肌状態に整える化粧品でお手入れを続ければ、憧れの透明美肌も夢ではありません!
1.ニキビケアに効果的な化粧品とは?
ニキビが気になるときはどんな化粧品でお手入れすればいいのか悩んでしまいますよね。ニキビを改善して、トラブルのない肌にしていくには水分と油分のバランスを整えることが不可欠です。
この水分と油分のバランス(皮脂膜)が良い状態だと、お肌のバリア機能がキープされニキビができにくくなります。 しかし、もともとの肌質や生活環境、ホルモンバランスによってこのうるおいバランスは崩れやすくなります。
まずは自分の肌タイプを知って、ニキビの原因にアプローチするスキンケアから取り入れてみましょう。
1-1.ニキビタイプ別化粧品選びのコツ
<オイリーニキビ>
出典:肌らぶ
過剰な皮脂分泌により、テカリやベタつきが気になる人はニキビもできやすくなってしまいます。皮脂が多く出ていると、毛穴が常に開いている状態になります。
そのため、ほこりの付着や雑菌が繁殖しやすくなり炎症をおこした赤いニキビになることも。そんなオイリータイプの人はお肌を清潔に保ち、毛穴を引き締めるケアでニキビ対策をしっかり行いましょう。
<化粧品選びのポイント>
- 洗い上がりがスッキリするクレンジング
- 洗顔料を使う
- 乳液やクリームは避け、保湿液やジェル状美容液を使う
- オイルコントロール効果のあるコスメを取り入れる
<混合肌ニキビ>
出典:アルカンジュ
Tゾーンはベタつくのに頬や口元はカサついてニキビや肌荒れがおきやすい、という混合肌の人はお手入れも悩みがちになりますよね。これは、お肌の水分と油分(皮脂)のバランスが乱れた状態。化粧水をたっぷりつけてもキメの乱れや、毛穴の開きにより水分が蒸発しやすくなっています。
そのため、外的要因(紫外線・エアコン・空気中のほこりなど)の影響を受けやすく、細かいブツブツや突発的なニキビができやすくなってしまいます。 これを改善していくためにはお肌に水分をしっかり与え、うるおいをキープできるよう整えていくことが大切です。
<化粧品選びのポイント>
- 化粧水は高浸透で保湿力の高いタイプを選ぶ
- 保湿効果の高いシートマスクを習慣にする
- 保湿用の美容液などをプラスする
<不安定ニキビ(生理前など)>
出典:CORELADY
生理前や季節の変わり目、また多忙による睡眠不足などはホルモンバランスが乱れがちになります。そのため、お肌の生まれ変わりのリズムであるターンオーバーが乱れ、普段よりも刺激を受けやすいデリケートで過敏な肌状態に陥ってしまいます。
その結果、ニキビや肌荒れが起きやすくなります。
体調や季節でお肌が不安定になりやすい人は、その時期は敏感肌用スキンケアを使用したり角質ケアなどは避け、お肌をいたわるお手入れを中心にしていきましょう。肌機能が回復し、安定してくることでニキビや肌荒れを防止することができます。
<化粧品選びのポイント>
- 角質・ピーリング効果の高い化粧品は使わない
- 敏感肌用・低刺激性のコスメを選ぶ
- 新しい化粧品やリッチな高機能化粧品は避ける
1-2ニキビ症状別:ニキビケアに効果的な化粧品成分
ニキビがあるときは炎症を鎮めてくれたり、お肌を整える作用のある化粧品がオススメです。個人差はありますが、ニキビケアに有効な成分を知っておけば化粧品選びの参考になるはず。
心配な人はパッチテストをしたり、サンプルを試してから取り入れてみましょう。
<ハマメリス>
ハマメリスの葉・樹脂からとれるエキスで、英名ではウィッチヘーゼルと呼ばれています。収れん作用が高く、毛穴の引締めや皮脂抑制作用が高い成分です。ニキビの炎症を抑えたり、ニキビ跡の改善にも効果的です。さっぱりした使用感の化粧品、ニキビ用化粧品に配合されていることが多く、オイリーニキビができやすい人に向いています。
<グリチルリチン酸ジカリウム>
抗炎症、消炎作用が高く、赤ニキビなどを鎮静させる効果に優れています。漢方薬のカンゾウ(甘草)に多く含まれている成分です。敏感肌・ニキビ肌用化粧品に配合されていることが多く、ポピュラーな成分です。ニキビ予防よりも、できてしまった炎症ニキビがある人に向いています。
<ヨクイニン>
ハトムギの種からつくられる生薬であるヨクイニンもニキビケアに効果的な成分のひとつです。主な効果としては、お肌のターンオーバーを促し、新たな皮膚細胞をつくる作用と保水力を高めることがあげられます。
ニキビ用化粧品だけではなく整肌成分としてもよく使われています。混合肌の人や生理前など突発的にニキビができやすい人に向いています。
1-3.ニキビがあるときのファンデーション
ニキビが気になる時は、ファンデーションやメイクはお休みすることが理想的。ですが、仕事や学校、お出かけなどノーメイクではいられないのも事実。
そんな時はニキビの負担になりにくいミネラルファンデなど、パウダータイプのファンデーションがオススメです。リキッドやクリームタイプは油分が多く、密着力も高いのでクレンジングにも時間がかかってしまいます。
その分ニキビにとってはダメージとなることも。ニキビを悪化させないためにも、お肌にやさしい処方で落とすのも簡単なファンデーションを選びましょう。カバー力が心配な人はニキビ用のコンシーラー等でカモフラージュしておきましょう。
<ミネラルファンデーション>
商品名:レイチェルワイン ミネラルファンデーション トライアルセット
出典:レイチェルワイン公式サイト
メーカー:株式会社ウィンフィールド・ライフリサーチ 価格:1,980円(税込)
特徴:オイル・アルコール・界面活性剤・防腐剤フリーでお肌にやさしい処方です。軽いつけ心地ながら紫外線カット効果もあり、皮脂崩れも防止するタイプなので長時間つけていても安心です。クレンジングも不要なので肌ストレスも軽減できるタイプです。
2.ニキビケアに最適なスキンケアステップ
ニキビを早く改善させたり、ニキビ跡にしないためにも毎日のお手入れはきちんと行いましょう。 何気なくやっているスキンケアもニキビがあるときは使い方に注意して、なるべくニキビを刺激しないよう丁寧にケアしていきましょう。皮膚科で治療中の人はお医者さんからの指示を優先しましょう。
2-1.クレンジング
メイクをした日は必ずクレンジングをして、お肌をクリアにすることが大切です。メイクアップ料は油性なので通常の洗顔だけでは落としきることができません。
メイク汚れがお肌に残っていると、それだけでニキビの悪化や肌荒れの原因にもなります。 ニキビがあるときは摩擦の刺激を減らすため、ふき取りタイプやシートタイプのクレンジングは避けましょう。
また、なじみが良くないクレンジングも落とすまでに時間がかかりニキビの負担になってしまいます。
<ニキビがあるときのクレンジングのコツ>
- スピーディに落とせるクレンジング料を使う
- さっぱりしたテクスチャーのクレンジング料を選ぶ
- W洗顔不要のタイプは避ける(洗浄力が強いため)
2-2.洗顔
皮脂や汗、毛穴の汚れなどお肌そのものを清潔に保つため、朝晩の洗顔も重要です。特にニキビの改善には丁寧な洗顔がポイントです。適度な保湿力があり、つっぱらずにすっきりした洗い上がりの洗顔料を選びましょう。
また、酵素洗顔やピーリング効果のある洗顔料はニキビの状態によっては刺激になる場合があるので注意しましょう。
<ニキビがあるときの洗顔のコツ>
- 十分に泡立ててやさしく洗う
- ぬるま湯で30回以上すすぐ
2-3.化粧水
赤味があり炎症しているニキビや先端が白く尖ったニキビがある場合、化粧水は手でやさしくなじませるようにつけましょう。コットン使用は刺激になることもあり、ニキビが潰れてしまう可能性もあります。毛穴を引き締めたり、ニキビを落ち着かせたい時は化粧水でコットンパックをするのがオススメです。
<ニキビがあるときの化粧水の使い方>
- 手でやさしくなじませる。2,3回に分けてもOK
- 炎症のあるニキビ部分はパッティングを避ける
- 化粧水を含ませたコットンでパックをする
2-4.保湿液or乳液
ニキビがある場合でも、お肌全体の保湿は大切です。化粧水で与えた水分が蒸発しないよう、乳液や保湿液で整えておきましょう。また、適度な保湿は肌を柔らかくし、キメを整える作用があります。
オイリー肌や混合肌の人はオイルフリータイプやジェルタイプの保湿液がベタつかず、ニキビの負担にもなりにくいでしょう。乾燥しやすい人や不安定な肌タイプの人はなじみの良い乳液を選びましょう。
<ニキビがあるときの保湿ケア>
- オイルフリーなどニキビの負担にならないものを選ぶ
- ベタつかず、さらりとしたテクスチャーのものを選ぶ
- 手の平を使い、ゆっくりハンドプレスしながらなじませる
3.ニキビタイプ別プラスケア
基本のスキンケアも大切ですがニキビを早く改善したいときや、できにくい肌に整えたい時は美容液をプラスすることがオススメです。化粧水や乳液だけでは補えない美容成分を補給することで お肌の機能が回復しやすくなります。自分の肌タイプに合わせて、使い心地のいいものを選びましょう。
3-1.オイリーニキビ
日中のテカリやベタつきは化粧崩れだけではなく、ほこりや雑菌が付きやすい状態です。そのまま放っておくと、ニキビの悪化や炎症の原因にも。
朝のスキンケアの最後に毛穴を引き締め、皮脂抑制効果のある美容液をプラスしておくと、テカリやベタつきを抑えるだけではなくニキビ予防にもなります。ニキビのある部分や、Tゾーンだけの部分使いでもOKです。
<皮脂抑制コスメ> 商品名:エチュードハウス ワンダーP美容液
出典:エチュードハウス公式オンラインショップ
特徴:お肌に近い弱酸性で毛穴を引き締める美容液です。皮脂を吸着するタイプではなく、皮脂バランスを整えることにより、ベタつきを抑えるのでつっぱり感がなく使えます。過剰皮脂や毛穴の汚れも落としやすくしてくれるので、ニキビ防止効果も期待できます。
3-2.混合肌ニキビ
Tゾーンはべたつくけれど、頬や口元は乾燥してしまう混合肌さんは突発ニキビに悩まされがち。 ニキビをケアするには、お肌の水分バランスを整えていくことがポイントです。化粧水のあとに水分系の保湿液をプラスしてあげることで、うるおいがキープされ徐々に肌状態が整ってきます。美容液やジェルタイプの保湿液がなじみもよくオススメです。
<保湿液>商品名:整肌美容液 どくだみ
出典:草花木果公式サイト
メーカー:株式会社キナリ
価格:3,240円(税込) 特徴:植物成分を中心に処方され、ニキビやニキビ跡が気になる肌にも使えます。お肌の水分・油分のバランスを整え、ニキビができにくい肌状態に整えます。お手入れをしていても突発的にできるニキビや、Tゾーンのベタつきがお悩みの人に向いています。
3-3.不安定ニキビ
生理前や季節の変わり目などに肌荒れやニキビができやすくなる、という人はできるだけ刺激の少ないケアでお肌をいたわってあげましょう。
ホルモンバランスの乱れや、疲労、外的要因(花粉・ほこり・紫外線・エアコン等)により不安定になっているお肌は、バリア機能が低下しダメージをうけやすくなっています。低刺激性の敏感肌用スキンケアで丁寧なお手入れを心がけましょう。十分な睡眠をとり、食生活にも注意して無理のない生活リズムに整えることも大切です。
<敏感肌用ケア> 商品名:アルージェ モイストトリートメントジェル
出典:アルージェ公式ショッピングサイト
メーカー:全薬工業株式会社 価格:1,800円(税抜)
特徴:お肌のバリア機能を維持するために必須の成分であるセラミドが配合された保湿液です。 ナノ粒子で有効成分をお肌に届けるので荒れているときでもなじみがよく、しっかり保湿できるのが嬉しいポイント。
バリア機能が回復することで、ニキビや肌荒れも落ち着きやすくなってきます。界面活性剤やパラベン・香料・アルコールなど無配合で敏感肌にやさしく使える低刺激性です。
4.ニキビがあるときに避けた方が良い化粧品
普段お気に入りの化粧品でもニキビができてしまった時は避けた方が良いアイテムもあります。 油分が過多になりやすいクリームや、洗浄力の高い化粧品はニキビにとって負担となり、治りにくくなってしまうこともあります。思い切って使用をお休みすることもニキビ改善の近道ですよ!
4-1.リッチなクリーム
エイジングケア向けのリッチな感触のクリームやコクのある乳液は、ニキビがあるときはお休みしたほうが良いでしょう。クリームは油分の配合量が多いためニキビを塞ぎ、悪化させてしまう場合もあります。乾燥が気になる時はさっぱりタイプの乳液や保湿液、部分用クリームなどでニキビの負担になりにくい保湿を心がけましょう。
4-2.こっくりしたオイル
人気の美容オイルもニキビケアをしたい時は慎重に選びましょう。テクスチャーが重いものやこっくりしたタイプは、ニキビの原因になることもあります。
使いたい場合は感触がサラリとしてるものや、ニキビ肌用のものから試してみましょう。マッサージで使用する場合は角栓や角質ケアに有効ですが、オイルが肌に残ってしまうとニキビの負担になりがちです。マッサージのあとは必ずホットタオルでしっかりふき取りましょう。
4-3.酵素・ピーリング化粧品
毛穴の角栓や黒ずみをオフし、ツルツル肌に仕上げる酵素洗顔料やピーリング化粧品はニキビ予防にも効果的です。しかし、炎症している赤ニキビや広範囲にニキビがある場合は刺激を与え、悪化させてしまうこともあります。
ニキビを触ると痛みがあったり、赤く腫れている時は避けた方が良いでしょう。また、先端が尖った白ニキビの場合、酵素の顆粒やピーリング成分がニキビを潰してしまうこともあります。
そうなると化粧品が滲みたり、ニキビ跡になりやすくなるので注意しましょう。酵素洗顔やピーリング化粧品は、ニキビや肌荒れが落ち着いてからの使用がオススメです。
4-4.初めての化粧品
ニキビがあるときに、初めての化粧品を試すのもよくありません。ニキビができた時だけではなく生理前等、お肌が過敏な時期も避けましょう。
ニキビ用の化粧品を使ってみたい場合は、ニキビの炎症が落ち着いている時や刺激を感じない状態の時に少しずつトライしてみましょう。心配な場合はサンプルやトライアルセットを利用して様子を見るのがベストです。
5.ニキビ用スキンケアライン
今ニキビがある人も、繰り返しニキビができやすい人も、ニキビ用スキンケアラインで徹底的にケアするのも良い方法です。大人向けニキビケア化粧品なら、うるおいをキープしながらトラブルの出にくいお肌に整えてくれます。トライアルセットからじっくり試してみても良いでしょう。
5-1. 商品名:ノブ ACアクティブシリーズ
出典:ノブ公式サイト
メーカー:常盤薬品工業株式会社 価格:2,700円(税抜)~
おすすめポイント:過剰な皮脂や毛穴づまりが原因のニキビ対策にオススメです。肌負担の少ないマイルドピーリング作用で、ザラつきやニキビ跡の凸凹をケアする効果もあります。殺菌効果や保湿・美白効果もありトータルな美肌ケアが叶います。様々な場所にニキビができやすいオイリー肌の人には特に向いているスキンケアラインです。
5-2. 商品名:オルビス クリアシリーズ
出典:オルビス
メーカー:オルビス株式会社 価格:トライアルキット 1,200円
おすすめポイント:生理前など肌が不安定になる時期や、ニキビのできやすい人向けに開発された薬用スキンケアラインです。100%オイルカットでさっぱり使えるテクスチャーです。漢方由来エキスと高保湿処方で肌のバリア機能を高める効果があります。時期によってニキビができやすい人にオススメです。
5-3. 商品名:ルナメアAC
出典:ルナメア公式サイト
メーカー:株式会社富士フイルムヘルスケアラボラトリー 価格:2,268円(税込)~
おすすめポイント:うるおいとニキビへの有効成分を独自のナノ技術で肌に届けるので、素早くニキビケアができるタイプです。ハーブ由来の保湿成分でつっぱり感がなく、穏やかな使い心地です。アイテム毎に効果が出やすく処方されているので、単品使いもライン使いもできて取り入れやすいところも魅力です。
6.まとめ
10代の思春期ニキビとは異なり、様々な要因が絡み合ってできてしまう大人のニキビはストレスや生活習慣の乱れもニキビの原因になります。ニキビケア化粧品を上手に取り入れながら、バランスの良い食事や十分な睡眠をとることも心がけましょう。焦らず、丁寧にお手入れしていくことでニキビのないお肌に近づいていけますよ!